本格的なプログラミングの学習の前に、つまらないお話から始まり申し訳ありませんが少しのあいだ我慢してください。
英語、中国語あるいはスワヒリ語にいたるまでどんな言語であっても文を作るときには決まった構文があります。構文は、単語が一定の順序で並ぶルールです。
私たちが文章や会話を理解できるのは単語を理解しているだけではなく、並んでいる順番によって正しい意味を構築できるからに違いありません。
プログラミング言語は私たち人間が使用する言語と違い感情表現が豊かである必要はありません。複雑なニュアンスを表現する必要はなく、何よりも正確に伝えることが要求されるだけです。
プログラム言語を学ぶのは間違いなく新しい外国語を学ぶよりもずっと簡単です。
プログラム言語では、一つ一つの命令文を 「ステートメント」 と呼びます。どんなに複雑なアプリケーションでも、プログラムはこのステートメントの集まりです。
プログラムを正しく動作させるためには、記述ルールにしたがってステートメントを記述する必要があります。ここでは、正しいステートメントを記述するための記述ルール(シンタックス)を学習しましょう。
識別子
例えば、シンボルから作ったインスタンスをでコントロールしようとすれば、 ActionScript からアクセスできるように「プロパティインスペクタ」を使って名前をつけなければなりません。
このような、プログラムからコントロールするためにつけた名前を 「識別子」 と呼びます。
識別子は、インスタンスの名前だけでなく変数や関数の名前もすべて識別子となります。つまり異なる対象を判別するために自分でつけた名前はすべて識別子ということです。
識別子は自分でつけることになるのでプログラム上不具合が起こらないように名前をつけるために、次の 3 つのルールがあります。
- すべて半角英数字か、アンダースコア( _ )、ドル記号( $ ) (※ 1) を組み合わせたものを使用する。
- 先頭の文字には数字は使えません。
- ActionScript の予約語 (※ 2) を使用することもできません。
※ 1) 習慣かもしれませんが「 $ 」は通常、あまり使われないようです。
※ 2) ActionScript のプログラムで既に使用されている特別な単語は 「予約語」 と呼ばれています。
予約語の詳細については、Flash 用 ActionScript 3.0 のプログラミング を参照してください。
大文字と小文字の区別
ActionScript3.0 では、大文字と小文字を区別されます。
スペルが同じで大文字か小文字かだけが異なる場合は、異なる識別子と見なされます。下記の例は、 2 つの異なる変数を生成していることになります。
var num:int; var NUM:int;
ドットシンタックス
シンボルから作られるインスタンスでも ActionScript で作られたオブジェクトでも、そのプロパティやメソッドにアクセスするには、ドット演算子( . )を使用します。
インスタンス名の後にドット演算子とプロパティまたはメソッドの名前を付けたものを使ってオブジェクトのプロパティまたはメソッドにアクセスできます。
また、オブジェクトの参照をたどるときにもドット演算子( . )を使用します。
次の例は、MovieClip のインスタンス mc X 座標の位置を表すプロパティ x にアクセスします。
mc.x
セミコロン
余ほど単純なサンプルでもない限りほとんどのプログラムでは、複数のステートメントを記述することになります。このときステートメントの区切りを指定しておくほうがよいでしょう。
ActionScript では、セミコロン( ; )付加することでひとつのステートメントの終了を示すことになります。
セミコロンを省略した場合は、コンパイラはコードの各行が 1 つのステートメントであると見なしますが、できるだけセミコロンを使用する方が良いでしょう。
下記の 2 つの例は、まったく同様です。セミコロンまでがひとつのステートメントと判断されるため改行も空白行もスクリプトには影響しません。
myNumber = 100;
myNumber = 100;
セミコロンを使用してステートメントを終了すると、1 行に複数のステートメントを続けて記述することできます。
しかし、こうするとコードが読みにくくなるだけでほとんど何のメリットもありません。プログラムコードにバグを隠れさせないためにはコードの可読性(読みやすさ)も重要な要素です。
var a:int, b:int, c:int; a = 1; b = 2; c = a + b; trace(a, b, c);
コメント
コメント(注釈)とは、プログラムコードに書き加えられた人間が読むための説明文のことで、プログラムの一部ではないテキストのことを指します。
コメントとしてマークされた部分はプログラムを実行する際には無視されます。
ActionScript は、単一行コメントと複数行コメントの 2 種類のコメントを使用することができます。
単一行コメントは、2 つのスラッシュ (//) で始まり、その行の最後(改行コード)までです。たとえば、次のコードには単一行コメントが含まれています。
var myNum:Number = 0; // 単一行コメント
複数行コメントは、スラッシュとアスタリスク (/*) で始まり、アスタリスクとスラッシュ (*/) で終わります。
/* これは複数行のコードにまたがる 複数行コメントです */
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